ストレッチでは「伸ばす筋肉」を意識する?しない?

やってはいけないストレッチ

 

ストレッチについて実践人の立場で様々な「ストレッチ本」を研究している中で1つの疑問がおこりました。

それは、ストレッチをする際の「意識のおき方」について…

実は、ストレッチに関する本を何冊か研究し始めると、各トレーナー(著者)によって、

(ストレッチをする際)
・「伸ばす筋肉を意識する
・「伸ばす筋肉を意識しない

という相反する見解(解説)があるということです。

私のような一般人からは「伸ばす筋肉を意識する」という考えの方が受け入れやすいような気がします。

しかし、ストレッチで「伸ばす筋肉を意識する」という見解について、その理由…「なぜ伸ばす筋肉を意識するべきなのか」ということについては(これまでのところ)明確な説明をみたことがありません。

一方、「伸ばす筋肉を意識しない」については、以前にもこのサイトで「ストレッチ理論の優れ本」として紹介した坂詰 真二氏の「やってはいけないストレッチ」(青春出版社 出版:2013年5月)では、はっきりと

伸ばしたい筋肉を意識する」のは逆効果!

として、書籍のサブタイトルにまでにも記載され、本書のなかで、具体的に、その理由がのべられています。

ストレッチで「伸ばしたい筋肉を意識する」のは逆効果!の理由とは!?

今回もストレッチ(学)のバイブルと私が評価している坂詰 真二氏の「やってはいけないストレッチ」(青春出版社 出版:2013年5月)をとりあげさせていただきます。

まず、ストレッチにおける「伸ばしたい筋肉を意識する」というトークについて、坂詰氏はこう語ります。

フィットネスクラブでのインストラクターが「筋トレ」、そして「ストレッチ」を指導する際に、「伸ばしている筋肉を意識してください!!」と…(確かに聞いたような経験が…。)

坂詰氏は「ストレッチ」で「伸ばしている筋肉を意識してください」という指導については明快に、「NG!」としています。

 

(「伸ばしている筋肉を意識してください」という言い方は)
筋トレについては確かにプラスですが、じつは、ストレッチではかえってマイナスになります。
筋肉を効率よく伸ばすためには、むしろその筋肉自体を特別に「意識しない」ことこそが正しいやり方だからです。
意識をすることによって得られる効果は、筋肉が収縮力を発揮しやすくなる、つまり筋力がアップすることです。(30~31ページ)

その証明について、握力測定での意識の有無での数値の変化で(実にわかりやすい)説明のあと、

 

意識をすると筋力がアップするわけですから、筋トレにおいては、使う筋肉を意識することが正解なのです。(30ページ)

と、筋トレ」では「使う筋肉を意識すること」の有効性を示します。

一方で、

ストレッチではそれは「まったく逆効果」としてその理由の説明があります

 

そもそも筋肉は収縮することはできても、それ自体には伸びる機能はありません。
伸ばすためにはできるだけ脱力しつつ、ほかの力(自己の筋力や他者の筋力、重力など)によってよって引っ張ってもらうしかありません。
ですから意識することで筋肉に力が入ったのでは、逆効果なのです。(31~32ページ)

と目的として「柔軟性のアップをめざす」ストレッチで「伸ばす方の筋肉を意識すること」が好ましくないことを解説されています。

意識すべき筋肉は、(実は)伸ばす方の筋肉ではなく、その筋肉を伸ばすために使われる(収縮するほうの)筋肉を意識するべきというわけです。

背筋を伸ばすときは、腹筋を意識すべし!!

意識すべき筋肉は、(実は)伸ばす方の筋肉ではなく、その筋肉を伸ばすために使われる筋肉を意識するべき…
に加え坂詰氏は「伸ばす筋肉と反対の働きをする筋肉を意識する事にも意味がある」といいます。(このあたりは、多少専門的な記述になりますが複数の筋肉の「収縮」と「弛緩」の関係に「相反抑制」という「反射機能」が備わっていることの解説があります。

この具体的な説明としてとして本書には、「上腕二頭筋のストレッチ」では、関連する筋肉…「上腕三頭筋を意識すべし」とありましたが

やはり、私レベルで理解しやすかったお話は、

 

もし背筋を伸ばしたいなら意識すべきは背筋ではなく、逆の働きをする腹筋なのです。(34ページ)

でした。

これは頭の中でイメージするより。

実践!!…実際に背筋を伸ばす(背中のストレッチ)際、腹筋の方に意識をしてみることで、坂詰氏がおっしゃる意味を「実感」できます♪

さて、今回は、ストレッチの際、伸ばす筋肉へ意識を向けるべきか否かという内容でした。私は、坂詰氏の考えが理にかなっていると思い、坂詰氏のストレッチ法(理論と技術)を信頼することにしています。

ただ、どうでしょう?(ここまで記事を書いてきて私自身がいうのも変ですが)・・・

ストレッチをするうえで、「意識のおき方」のレベルまでの理解が、これからストレッチに取り組んでいこうという方(ビギナー)にも必要なのだろうか?と感じてきました。

そこで、最後に坂詰氏が「やってはいけないストレッチ 背筋を伸ばしたいなら、腹筋を意識すべし」の節の最後の言葉を引用しておきます。

 

(ただし)意識に気を取られすぎてかえって全身のリラックスが損なわれたのでは、意味がありません。
のんびり、ゆったり行うことが肝心です。(34ページ)

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