ロコモは「足」から…『体のおとろえは、「足」から始まる』その理由と経験

体のおとろえは、「足」から始まる 坂詰真二著

『体のおとろえは、「足」から始まる』(出版社:カンゼン 2013年6月)はロコモ対策がテーマです。

著者は、坂詰真二(さかづめ しんじ)氏。(NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。同協会公認パーソナルトレーナー。)

坂詰氏には、これまで主に「筋トレ」や「ストレッチ」を中心に多くの著書があり、私も何冊か、愛読というか、マニュアル、実践本として活用しています。

「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」とは!?

最近、メディアでも目にすることが多くなった「ロコモ」という言葉。
「ロコモ」とは、2007年に日本臨床整形外科学会によって定義・提唱された「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」という言葉の略称。「運動器」とは、骨及びそれをつなぐ関節、骨を動かす筋肉、その筋肉に指令を出す神経など、「人間の体を動かす器官の総称」ということです。

 

ロコモはこれらの運動器が衰えたり、障害を起こすことで、立つ、歩く、階段を上がると言った、人間にとって基本的な動作に不具合が生じ、要支援、要介護のリスクが高まった状態を指しています。(8ページ)

坂詰氏は、足の筋力、柔軟性、平衡性の衰えがロコモを呼び寄せる、足の筋力低下こそロコモを引き起こすといいます。

体のおとろえは、「足」から始まる 坂詰真二著s

筋肉は動かしていないと硬くなる!?

筋肉は動かしていないと硬くなる…その理由は運動不足で「体を動かさないこと」「筋肉を伸ばさないこと」がコラーゲン、筋肉を硬くする。筋肉中のコラーゲンは、動かさないと徐々に硬くなるという性質があるというわけです。

 

五十肩や坐骨神経痛などの疾患や、生まれもった関節の構造自体なども体の硬さの原因となりますが、「加齢による柔軟性の低下」の視点から言えば、最も大きな要因は、筋肉のコラーゲンが硬くなることなのです。(36ページ)

足首の硬さは大問題って?

坂詰氏は、筋肉の硬さは、やがて関節そのものを硬くするといいます。
とりわけ「足首=足関節」が硬くなることは「大問題」…日常生活の上での大きな障害となるそうです。

 

下半身の中でも「足首=足関節」が硬くなり、ふくらはぎの柔軟性が失われることが問題です。ふくらはぎの筋肉が硬くなると足首を曲げにくくなります。
足首が曲がらないということは、つまりは立った状態でつま先を上に上げることができなくなるということですから、わずかな段差でもつまずきやすくなりますし、階段を上ることが困難になります。(38ページ)

私は2年前に右足を骨折し3か月間ギプス生活をしたあと経験し実感しました。
3か月間、足を安静にしていたわけですから、足の筋肉の衰えは当然として、その後、困ったのは、足、とくに足首の関節の動きが悪くなったことです。

実際に足首の関節が硬くなるとわかるのですが、「わずかな段差でもつまずきやすくなりますし、階段を上ることが困難になり…」も当然ですが、

むしろ「階段を下りるとき」や「急な坂道を下る」…「下り」の方が苦労します。下りでは、足を踏み出すごとに体が前のめりになりがちです。足首の関節が(健常ならなんのことはないのですが)固くなっていると、前のめり状態をスムーズに補正、支えることが困難で、たまに、前に転がりそうになることもあり、手すりとかがないと、とても怖いものです。

今回は、坂詰真二氏の著書『体のおとろえは、「足」から始まる』の中で、ロコモでの筋肉と関節の状態についての内容となりました。
次回は、本書の後半の内容・・・具体的なロコモ対策について坂詰氏の方法論の紹介です。

 

<書籍紹介>
体のおとろえは、「足」から始まる
著者:坂詰真二(さかづめ しんじ)
出版社:カンゼン
発行日:2013年6月27日
目次
1 足の衰えがロコモの根源
2 姿勢の悪さがロコモへの道を加速する
3 筋力・柔軟性、平衡性を高めて、ロコモを予防する
4 ロコモチェック(体力テスト編)&ロコモ対策トレーニング

※坂詰真二 氏の他の著書について

『やってはいけない筋トレ』(青春出版社)はとても話題になった本ですし、
『やってはいけないストレッチ』は、このサイトでも以下のページにて参考にさせていただきました。
⇒ストレッチでダイエット?やせる?体脂肪はガンガン燃えるのか?

坂詰 氏の『やってはいけないストレッチ』が優れた点は、
「やってはいけない」…巷での間違ったストレッチの取り組み(ストレッチの考え方と手法)を例に、基本理論から教えてくれていて、しかも、「なぜそのような(ストレッチ)のやり方が良くないのか?」をわかりやすく解説していることにあります。

やってはいけないストレッチ

「間違ったストレッチの方法」を知ることは、同時に「正しいストレッチ」の理解も深まるし、なによりストレッチをすることの本質(真の目的)というものがわかるもんなんです♪

 

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